カードローンの借り換えで注意すべきポイント

カードローンの借り入れが2社、3社と増えていくと、いわゆる多重債務状態となります。多重債務状態となると、返済金額が増えるのはもちろんのこと、ATMで返済する場合などは物理的にも時間をとられることになり大変面倒になります。ここに着目したのが、借り換えローンやおまとめローンといわれている金融商品で、複数の借金を1社にまとめることで、毎月の返済額はほとんどのケースで少なくなり、物理的な問題も解消され、また、多くの場合には金額が大きくなるため適用金利も下がることになります。

ここだけ見ると、都合の良いことばかりで、多重債務者は救われますし、カードローン業者も利益を上げられるというWin×Winの話のように思えるのですが、世の中はそう簡単にはいきません。まず、カードローン業者が、そう簡単に多重債務者に大口の融資をするのかという問題があります。つまり、審査が通らないという問題が出てくるわけです。個人差や借入金額にもよりますが、一般的には、4社、5社となるとほぼ審査に通ることは難しくなります。大手消費者金融が公表している数字で見ると、普通の申込みでさえ、審査通過率は40%前後という状況なのです。従って、多重債務状態の方が大口の融資の審査で契約できる確率は非常に小さくなるということです。

また、もっと大切な問題として、仮に借り換えすることができたとしても、それで本当に完済することができるのかということです。残念ながら、借り換えにより、一時的には返済が楽になったものの、その後も借入残高が減少して完済できたという話をあまり耳にすることはありません。逆に、借り換えにより、さらに借金額を増やす利用者も大勢いるのです。

このように、きっかけ作りとしては、借り換えにも一定の利用価値はあると考えられますが、よほどしっかりした返済計画がないと完済には近づけません。従って、最低でもいつになれば完済できるのかという時期を決めて、返済計画を作ることが大切ですし、本当に借り換えで済むのかということも含めて、債務整理も念頭に置いて、専門家に相談してみることも重要です。